仕事を辞めて自宅にいると、くんこさんの部屋のインターフォンが鳴った。
セールスマンか?くんこさんは玄関先で楽しそうに話している。
2階で耳を澄まして聴いていると、どうやら長年愛用している「置き薬」の営業マンが集金と薬の補充にきたらしい。
聞き上手の大阪弁の営業マンは、くんこさんの話をうんうんと親身に聞き、そして寄り添った返答をしている。
私は心の中で「なかなかやり手の営業マンだな~」とのんきに感心していたその時!
営業マンが「前回のサプリメントどうでした~?よかったでしょ~」
くんこさんは5万円もするアスタキサンチンを買わされていた(驚)
そしてまた5万円のアスタキサンチンを現金で購入。
「また2か月後にくるからね~」と営業マンは弾んだ声で帰っていった。

あわててくんこさんになぜ5万円もする健康食品を買ったの!と𠮟りつけると、
くんこさん「私のお金なんだから何に使ってもいいだろ!」と逆ギレ。
アルツハイマー認知症の老人を叱ってはいけないことはわかっちゃいるが、
だけど寄り添えない~~~たかがアスタキサンチンに5万円を出すなんて~もったいない~(涙)
しかし‼認知症と気付いておきながら老人を食い物にする、あの調子のいい営業マンが許せない(怒)
いったい何十年間、あの置き薬屋に搾取され続けたんだい‼
怒りが爆発し「置き薬」の箱をくんこさんから取り上げた。
おのれ悪徳営業マン‼2か月後に来た時に直接解約を叩きつけてやる‼と鼻息を荒くする私だった。
2か月後、くんこさんのインターフォンが鳴った。
あの悪徳営業マンが来た!
玄関ドアを開け、私の顔を見るなり悪徳営業マンは「やべ~」とうような表情をした。
こやつ自分のやってることが悪いことだとわかっとるの~。私は確信した。
さっそく解約を叩きつけると、
悪徳営業マンは「これからこそ置き薬が必要な時代なのに」とわけのわからぬ持論をほざいた。
こんなやつらにどれだけの老人がなけなしの年金を搾取されているのか・・・
「置き薬屋」は地域の孤独老人の見守り役も担っているといっているけど、
我が家に来ていた置き薬屋は老人の財布を見守っていたよ。
この時くんこさんは全く顔を出さず自ら部屋に隠れていた。
悪徳営業マンが帰った後、
くんこさん「これで来ないね。よかった~」と笑顔で言った。
本当は嫌だったの?


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